抱えていた。頭を抱えていた。中3生の都道府県名テストの結果を見て、私が頭を抱えていた。
つい先日の「中3生向けの社会講習」の後にどうしようかと呆然としていたのです。
「夏休み終わりまでには、漢字は間違えてもいいけど、位置は全部覚えようね」と夏合宿の時に言い渡しておいたのだけど、、、テストしてみたら、みんなあまり覚えていませんでした(泣)
考えてみたら、毎年この時期に、同じことで悩んでいました。これで高校受験できるのだろうかと頭を抱えていたのです。社会科大好き人間で、小学校卒業時には都道府県の位置と漢字を当たり前のように覚えて書けていた私からすると、「どうして覚えられないんだ!」と涙ものです(笑)
しかし、少し気が軽くなることがありました。つばめ塾はフードバンク機能も持っていて、お米を塾生にプレゼントしているのですが、今年はお米が大量にあり、「そうだ!卒業生にもお米をあげよう!!」と思い立ち、卒業生のご家庭にメールを打ったのです。
まあ5,6人の応募があるかなと思っていたら、1日で20人以上の応募がありまして、正直驚きました。コロナの影響もあり、経済的に厳しいご家庭はまだまだあるのです、、、
そのメールに、保護者の方が「息子の就職が決まりました!!」「来年からは○○大学に進学します」「高校に楽しそうに通っています!!」「看護師目指して頑張っています」「高校の生徒会活動やっています」など、卒業生の近況報告を書いてくれたのです。読んでいて、本当に感動し「みんな高校で頑張っているんだな!!」と嬉しくて涙が出そうになりました。そして名前を見ると、「この子は直前まで志望校をどうしようか悩んでいたな」とか、「この子は直前ですごく頑張って高校に入れたな」とか、受験のことを思い出しました。
この子たちも、今年と同じように、受験大丈夫か?と悩みましたが、いざ高校に送り出してみればみんな立派に高校生になっているのです。そう考えると、「不安はあるけど、何とかなる部分もあるから、このまままっすぐに勉強を教えていこう」と気が軽くなりました。「不安と楽観」この二つを抱えながら運営していくのが無料塾なんだな~と改めて感じました。
事務局長 小宮位之