学びたいキミとともに  Together,we learn みんなの「善意」を子どもたちの「力」に!!

ご挨拶

次の時代を担う人材の育成を!!

認定特定非営利活動法人八王子つばめ塾理事長の小宮位之です。

いつもつばめ塾へのご理解、ご支援をいただき、ありがとうございます。

八王子つばめ塾が始まって9年以上が経ち、現在およそ35名の子どもたちが学んでいます。

私が日々活動をしていて思うのは、「つばめ塾の生徒の中から、次の時代を担う人材を輩出したい」ということです。育った家庭にお金がないことで人生の希望が狭められたり、道が閉ざされることがあってはなりません。

今学んでいる生徒が将来、社会で活躍する姿を見て、「お金がなくても将来が開けるんだ」という希望を後輩たちが持ってもらいたいと常々考えています。それは何も社会的に地位のある立場になるとか、そういうことではありません。「自分で納得できる、イキイキとした人生を自分自身が歩むこと」「少しでも他のために尽くせる精神を持ち合わせること」。この2点が「活躍」だと、つばめ塾では考えています。

つばめ塾の理念は、設立の日から変わっていません。「現実に生徒の学力を高めてあげて、世の中を立て直したい」ということです。では「世の中を立て直す」とは何か。それは「自分さえ良ければいい」「お金さえあれば何とかなる」という価値観を離れ、「自分もいつか人の役に立てるような人になりたい」という青少年を育てることです。蒔いた種が、いつ芽を出すかは誰にもわかりませんが、「種を蒔かなければ、芽を出すことは絶対にない」ということだけは、はっきりとわかります。今、その種まきをしているのです。

この話をすると「そういう理想実現のために何かプログラムは組んでいるのですか?」と聞かれますが、「何もしていません」と答えます。

つばめ塾の講師は、全員ボランティアです。しかし「子どもたちのために教えてあげたい!!」という情熱と善意を持つ人です。

つばめ塾の講師は、交通費も報酬もありません。履歴書に載せることもできず、何のメリットもありません。

それでも、多くの講師が遠い町から八王子まで教えに来てくれるのは、「子どもたちが一生懸命勉強してくれる姿を見て、自分がうれしい」という善意だけが原動力になっています。こういう先生に日々指導を受けた生徒は、自分が大学生や社会人になったときに、「思い出せば、つばめ塾の先生は私のために、勉強や仕事の後に熱心に教えに来てくれたんだ」と思うに違いありません。ボランティア講師のその熱心な姿勢以上のプログラムなど、存在するはずがないと思っているのです。

通塾している生徒のご家庭のお話を聞くと、経済的にとても厳しいご家庭が多く、本当に心が痛みます。私自身が貧困家庭に育ちましたから気持ちはよくわかります。ですが、それを「嫌な経験」で終わらせることなく、「次の時代を担う人材になるための貴重な経験」へと捉え方を変えてもらいたいと思うのです。しかしそのためには大人のサポートが必要です。放っておいて誰もがそのように考えられるわけではありません。私も周りの援助で大学に進学でき、夢をかなえることができました。

ですから、つばめ塾は、塾生一人一人が持つ希望を「学力面」でサポートします。

「次の時代を担う人材がつばめ塾から必ず出る」と固く信じて運営しています。まだまだ運営面では課題はありますが、あることを思い出すと気持ちが前向きになれます。それは「2012年9月まで、八王子には、経済的に苦しい家庭の子どもが学べる場所は、ほとんど存在していなかった」ということです。9年で、のべ400名を越える子どもたちが学んだ場所ができたのですから、これを誇りに思って、これからも運営をしていきたいと思っております。

認定特定非営利活動法人八王子つばめ塾理事長 小宮位之

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