本日の日本経済新聞の朝刊に、つばめ塾の様子と、私のコメントが載りました。
(該当記事の全体は載せられませんので、お買い求めください。)
また、以下のアドレスからインターネットで読めますが、会員登録が必要なようです。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUE023PL0S1A001C2000000/

折角コメントが載りましたので、改めてコロナ禍での公立中学でのオンライン授業の問題点についてお話いたします。コロナまでは、中学に行って勉強することは、当たり前にできていたことであり、その有難さを感じることはありませんでした。コロナで学校が休校になってしまうと、家での学習に切り替わりました。学校においては生徒の能力の差はあるものの、一人ひとりに同じ面積の机、勉強に集中できる環境、そして目の前に先生が与えられていたのです。
しかし家庭ではどうでしょうか?子どもの数が多く、自分専用の机が無い子と、個室が与えられた子との差。周りに常に弟妹がいて集中し勉強できない環境と、一人で勉強できる環境の差。わからないことがあったときに聞いたら答えてくれる高学歴な保護者と、全く答えられない保護者との差。オンラインに切り替わっても、朝早くから出勤し、大人が誰も家にいない環境と、隣に保護者がいてくれて面倒をみてくれたり、励ましてくれる環境の差。
もちろん、上記の差が前者と後者できっぱり分かれるわけでもありませんが、傾向としては分かれます。比較的高学歴な保護者のご家庭が、比較的高収入で、比較的広い家に住み、比較的勉強を教えることが可能で、比較的リモートワーク率が高く、在宅勤務が可能。もちろん比較でしかありませんが、傾向はあるわけです。
そう考えると、学習という面においてはいかに公立中学校が「平等性」を保っていたか、ということがコロナ禍ではっきりわかったわけです。つまり、コロナで休校したら、「オンラインでやれば代わりになるよね。」という簡単な問題ではないということです。

簡単に答えを出すことはできませんが、まずは格差があることを認識してもらい、どうしたらその格差を埋められるか。これからもつばめ塾自体が実行し、そして社会にも訴えていきたいと思います。

理事長 小宮位之