昨日、塾生、卒業生向けの「職業講演会」を行いました。
参加者は5名だったので、十分な距離が取れ、感染対策ばっちりで行うことができました。
今回はなんと高卒で入職した「八王子市役所の職員」の方お二人です。

「どうして公務員になろうと思ったのですか?」「どうやって勉強しましたか?」「今のお仕事の内容は?」「公務員に向いてる人、向いてない人は?」などの質問内容を軸に、40分近くお話を頂きました。参加者は、やはり自分から望んで参加しただけあって、ものすごく多くのメモをとっており、やる気が感じられました。

参加者からは、「細かな業務の内容が聞けて良かった。」「八王子市の面接試験の質問内容は、インターネットを探しても具体的に出てこないので、参考になった。」「将来は公務員も視野に入れて、日々の勉強を頑張りたい。」「どういう仕事が公務員の仕事かがわかりました。自分にはちょっと向いていなさそう(笑)」「高卒で公務員になれることを知らなかったので、びっくりした。」「お二人がとても分かりやすく話してくれて、将来のことを考える良いきっかけとなりました。」など、前向きな意見が聞かれました。

私がこの講演会を企画したきっかけは、「高卒で就職する塾生、卒業生を応援したい」という思いからでした。東京では、高校を卒業する86%の子が専門学校、短大、4年制大学に進学します。そこから考えると、就職する子は10%程度だと思います。専門や短大、大学を出た人の就職情報は世の中にあふれていますが、高卒の就職情報は限られています。各高校も就職希望者の減少に伴い、企業とのつながりも年々弱くなっていると思われます。(そもそも高校の教員自体が大卒でないとなれないため、高卒就職の情報は基本少ない、、、)

一方つばめ塾の卒業生に聞くと、「できれば進学したいが、就職も考えている」という子、「早く働いて親を助けたいので、就職します!!」という子は、全体の2~3割ほどいます。いわゆる平均値からすると2倍から3倍いるわけです。そういう意味で、つばめ塾の発展的な役割として、「就労意欲を高めたり、就職に関して考える機会の提供」は重要だと思います。かつ、「経済的に苦しい家庭からの進学や就職」という観点での情報提供は、つばめ塾ならではの取り組みと考えております。

お休みの日に、子どもたちのために来てくださった八王子市の職員のお二方。講演会をご快諾くださった職員課の方。市役所との間を取り持ってくださった無料塾関係者の方。本当にありがとうございました。
つばめ塾はこれからも、様々なコンテンツを通して、子どもたちを応援していきたいと思っております。

理事長 小宮位之