読売新聞の今日付けの朝刊に、大学や専門学校などの高等教育無償化法案の成立に関して、八王子つばめ塾の理事長として、コメントが掲載されました。全国版の13面です。
写真は記事の一部ですが、私のコメントは全て載っております。記事全体をお読みになりたい方は、購入してお読みくださいませ。
メディアの取材は、できる限り受けることにしています。それは、教育格差の問題を、「社会全体の問題にしたい」という思いがあるからです。
「社会の問題」の反対語は「個人の問題」です。
「稼げない親が悪い」「お金がないなら大学に進学するな」「離婚しなければ良かったじゃないか」など、個人の問題にする論調が一部にあります。ひとり親家庭のうち、母子家庭の場合、約半数が貧困状態にあると言われている昨今、その個人だけにその責を負わせる時代ではもはやありません。社会全体でこの問題を考え、行動していくのが大事だと思います。
今回の法律に関して、色々意見があるのは当然だと思います。基準、支給額などは議論の余地がありましょう。また、経済的に苦しいご家庭の子供が、アルバイトもせず、奨学金も全く借りずに進学できることはないでしょうし、ある程度の苦労や負担はすべきだと私は思っています。私自身も学費(祖父母が出してくれた)以外は、アルバイトと奨学金で賄って大学を卒業しました。
しかし、経済的事情から、「どんなに頑張っても進学は諦めるしかない」というのは違うと思います。頑張ればなんとかなる地点までは国が何とかすることが大事だと考えます。
八王子つばめ塾としましては、経済的に苦しいご家庭の入学後の負担は軽減されましたので、これからは「受験」までの学力格差を、学力面のみならず、資金面でも応援する方針を立て、実施していきたいと思っております。
理事長 小宮位之