10月27日にさせて頂いた、國學院大學経済学部「現代の企業経営」での講義に関して、学部の方から、講義の感想レポートを送って頂きました。送って頂いた146人分のレポートを全部読みましたが、「逆に私が感動しました。」の一言に尽きます。若い感性、前向きな感想、どれをとっても、「大学生に講義できて良かった!!」と思えるレポートばかりでした。こちらの方がみなさんにお礼を言いたいです。

複数回に分けて、この感動をみなさまにもお分けしたいと思います。

●私は、講義の中で、「社会課題の解決に、みなさんも取り組んでほしい!!」と呼びかけました。
これに反応してくれた学生が多かったです。以下、例を挙げます。似たような文面はまとめてあるので、これが実数ではありません。

「日本にある様々な社会課題を知ることから始めようと思う。」
「目に見えない貧困に目を向けてみようと思います。」
「社会にはまだ目に見えない問題があるような気がする。」
→そうですね。まずは知ることから始めましょう。それだけでも嬉しいです。

「私も何か社会課題の解決に取り組んでいきたい。」
「時間のある今のうちに、ボランティアをしてみようと思いました。」
「自分だけという考えは捨てて、困っている人の役に立とうと思いました。」
「自分も将来人の役に立つことをしてみたいと思った。」
「自分も、よりよい社会になるために行動していきたいと思った。」
「自分ができることで、何か貢献したいと思いました。」
「自分は今までボランティアに全く興味がなかったが、興味が湧いてきた。」
→私の講義を聞いて、ボランティアや社会貢献に興味をもってくれて本当に嬉しいです。
この気持ちをずっと保ち続けるのは簡単ではありませんが、一瞬でも感じたことがあるのと、感じたことがないのは、大違いだといつも思っています。この気持ちが種となって、環境が合致した時に、芽が出てくれることを期待しています。私も色んなボランティアを経験し、33歳で「無料塾」に出会えました。皆さんの将来が楽しみです!!

「自分はお金を稼ぐことしか考えていなかったので、今日の話を聞いて、自分が恥ずかしくなった。」
→そんなことないですよ!!お金を稼ぎたいのは当たり前のことです。私もできればもう少しお金を稼いで、もっとつばめ塾の活動に没頭したいです。

「自分は公務員を目指しているので、「社会課題の解決を!」と言われて、モチベーションが上がりました!!」
→公務員という仕事を「社会課題の解決」と結び付けて考えている学生さんがいることに驚きます!それと同時に、将来が頼もしく感じます。

「私も今、社会課題に向き合っているので、同じく志を持った人の話が聞けて良かった。」
→すでに向き合っている方がいるとは驚きです。一緒に頑張りましょう!!

「高校生でも無料塾を始める時代。大学生で早いなんてことはない。自分たちも何かできるのではないか。」
→高校生5人組が立ち上げた「夕暮れ学級さつき」さん(神奈川県座間市)のことですね。私も高校生が無料塾を立ち上げて、本当にびっくりしましたが、今回の講義でも何人もの方が似た感想を寄せてくれました。大学生が行動することもできますよ!!

●やはり多かったのが、「今学べることへの感謝」です。
私は講義の中でこのように言いました。「私は祖父母のおかげで國學院大学に進学できた。今つばめ塾に通っている子の中には、高校卒業したら、後はすべて自分でお金を用意しなさいと言われ、進学を諦める子も多い。この差は何ですか?生まれた家が違うだけではないですか?生まれる前、私が努力したから運よく生まれたのですか?この子は、努力が足りなかったから進学できる家に生まれなかったのですか?それは違いますね。私はラッキーな家に生まれた。君はそうでない家に生まれた。では失礼します!とはいきません。そのまま素通りすることはできない。その子の学費を出すことはできないけど、少しでもその子に役に立つことをしたい!そう思ってつばめ塾を運営しています。それが私のエネルギー源になっているのです。」

これに対し学生さんは、
「大学でこうして学べていることに感謝し、有意義な時間を過ごしていきたい。」
「大学まで通わせてくれた両親に感謝したい。」
「自分は恵まれていると感じた。ありがたいという気持ちを忘れないようにしたいと思う。」
→似たような文面で、本当に多くの方が、大学での学びに感謝していました。是非感謝してもらって、その感謝を、厳しい環境にある人への善意に変換してもらえば嬉しいです。

以上、長くなりましたが、多かった感想を発表しました。これを読んだだけで、日本の将来は明るいなと感じますね。

理事長 小宮位之