昨日の午後、私の母校、國學院大学経済学部の授業で講演をして来ました。
(ちなみに私は文学部史学科出身です。)
「現代企業の経営」という科目で、いろんな企業の方が毎回講演に来ているのですが、私だけ今年で3年連続で呼んで頂いています。
やはり卒業生ということで連続して呼んで頂くのですが、現役の大学生に無料塾のことをお話しできる機会は本当に貴重です。
さて、今回は経済学部のみなさん向けの授業ですから、「なぜ無料でできるのか」、「なぜ行政からの委託事業を受けないのか」、「寄付金のみで運営することは本当に不安定なのか」、「NPO法人を経営するときの大事なポイントとは?」などを織り込みながら1時間お話させてもらい、残りの25分間が質疑応答の時間でした。180人前後入る教室がほぼ満席で、熱心に聞いて下さいました。また、とても的確な質問がどんどん出てきました。つばめ塾のことを全部語ろうとしたら、最低2時間はかかります。そこで少しずつ端折りながら話すので、説明が足りない部分もあります。そこを質問してくる学生さんが多く、補足説明のような形で返答できるので、本当に助かりました。講演終了後も、個別に質問される方が何人もいて、その熱心な姿勢に、とても嬉しく感じました。

また、ご担当の本田教授のご厚意で、「今日の講義で、少しでも子どもたちのために、と思った人は、ぜひ寄付してください。」と募金を呼びかけて下さり、退出時のわずか5分間で10979円ものご寄付を頂きました。学生のみなさんのご厚意に本当に感謝です。みなさんの後輩世代の育成に使わせて頂きます。

また、つばめ塾を最初に國學院大學にご紹介くださいった宮下雄治教授に感謝申し上げます。宮下教授は、数年前、つばめ塾をご訪問下さり、ボランティア講師の真剣な活動に賛同され、ノートのご寄付なども頂きました。初回の講義の時に推薦して下さってからのご縁です。

文学部出身で「経営や運営」に全く縁のなかった私がこうして、続けられるのも、ボランティア講師、寄付してくださる方のおかげさまです。
私は、かつてNPO運営に携わったわけでもなく、塾を経営したこともありませんでした。ただただ、「経済的に苦しいご家庭の子どもたちに、希望を持ってもらいたい。何とかして応援したい。」このことだけを毎日考えて、できる限りのことを実行してきただけです。これからも、その1点を忘れず、日々努力を重ねて参りたいと思います。

特定非営利活動法人八王子つばめ塾理事長 小宮位之