八王子つばめ塾には、事務局長の独断で「名誉に思っていいこと」と「名誉に思ってはいけないこと」がきちっと定められています。
この話をするとほとんどの方が「???」という顔をされるのですが、私は大真面目です。

「名誉に思っていいこと」の一番目は、
「今日、経済的に苦しい家庭の子どもがつばめ塾に来て、1時間勉強をして、わかったと言って帰ること。」です。
これ以上に誇りに思うことはないし、あってはいけません。

逆に「名誉に思ってはいけないこと」は、「政府や行政から表彰を受けること」です。
こんなことはどうでもいいことで、生徒の学習には何の役にも立ちません。(もちろん打診すらありません、、、仮にあっても一瞬の迷いもなくお断りしますが。)

「名誉に思っていいこと」の二番目は複数あって、
「民間団体でありながら、奨学金を創設できたこと。」と、「社会の一線で活躍する講師がボランティアで来てくれていること。」です。
苦しいご家庭に交通費や参考書代などの現金給付ができることは、本当に名誉なことです。
これは行政からの委託事業を受けていないことの最大の「メリット」であります。
つばめ塾は、現役の会社員や大学生、そして引退された元会社員の方など、この社会を引っ張って下さっている方が「多様性」をもって、無償で、しかも交通費もなく、手弁当で生徒を導いてくれています。

そして先日、「つばめ塾の元生徒が講師になってまた帰ってきてくれること。」が達成され、項目として追加されました!!3人も一気につばめ塾の講師としてボランティアに戻ってきてくれたからです。
「私も苦しい時があった。でもつばめ塾に来て頑張ったら、道が開けた。一緒に頑張ろう!!」という気持ちで、苦境にある後輩に手を差し伸べられる元生徒が出てきたのです。
これは本当に名誉なことです。今まで応援して下さった全ての方に、感謝を申し上げる次第です。

事務局長 小宮位之