一昨日、國學院大学経済学部での講演を終えました。
(國學院大学HP「取材日誌」)
まず、講演に至った経緯について書きます。
それは、八王子在住の國學院大学経済学部准教授の宮下さまが塾を訪問されたことから始まります。昨年9月に読売新聞多摩版に私の記事が載り、それをご覧になった宮下さまがつばめ塾に興味をもって訪ねて下さり、私が國學院の卒業生「院友」でしたので、大いに盛り上がりました。そして「このように社会的に意義のある事をしている小宮さんに是非院友として後輩達に講演してもらいたい。」ということになったのです。
「現代の企業経営」は全15回シリーズで、様々な方面からゲストを招いているみたいです。私の担当は「非営利組織の経営」でした。リストを見ると、私以外の回は本当に有名な会社の社長や取締役など、成功した方ばかり。ゲストの中で、私の年収が一番低いだろうなあと容易に想像つきます(笑)
今、私は退職金も使い果たし、仕事を4つ掛け持ちしてやっとギリギリの生活をしています。でも、社会課題解決のために、真剣に立ち上がって奔走している人間がいるんだということだけは伝わるのでは?と考えて、講演をお引き受けしました。
日々つばめ塾を運営していると、本当に生活が大変な母子家庭のお話を聞きます。そういう話を聞くと、万難を排して、本気で立ち上がらなくてはならない!と決意を新たにするのです。
500人入る大教室が満杯でした。講義を始めると意外にもみんな良く聞いてくれました。(大学生の時、私はよく大教室で居眠りをするためにわざわざフェイスタオルまで持ち込んでいました。私に比べたらみんな真面目そのものです。)2人だけ明らかに寝ている人がいましたが、それ以外の学生さんはよく聞いてくれました。
さらに質問も的確なものばかりでした。話の展開上、どうしても外さざるを得ない話を引き出すような質問ばかりで、60分の講義の中で出せなかった話をほとんど質疑応答で話すことができました。
自分自身で講義の点数を付けるとしたら、90点ですね。ほとんど笑わすことが出来なかったので5点、終了後に「あれも話せば良かった」という後悔があったので5点、それぞれ減点です。ただ、500人の前でも全くあがらずに、落ち着いて話ができたのは、評価できるのではないか?と思っております。
宮下さまや担当の教授の方が「みんな集中して聞いていましたよ。良い講演でした。」とお褒めの言葉を下さいました。
無料学習支援を全国に広めること
社会課題解決に立ち上がる人材を育てる種を蒔くこと
以上の点においてとても有り難い機会を頂けたと感じています。
さて、講演を終えて八王子に帰ってきて、早速つばめ塾の第一教室へ。3部屋とも生徒と講師で賑わい、「小宮先生!僕、受験生なんで授業日数を増やしてくださいよ!」という嬉しい要望も聞きました。さらに第五教室では講師希望の方が来て、早速入って下さり、生徒を教えてくれました。私自身も二人に歴史を教えました。9時に終了した後は、第五教室木曜日の責任者の講師の方と食事をしながら、教室運営について現状の報告を受け、今後どのように運営していくかを話し合いました。
大学での講演も楽しかったですが、やはりつばめ塾の教室こそが私のフィールドであり、「経済的に苦しい子ども達と共にある」こと以上に充実感を得られるものは無いと改めて実感しました。
つばめ塾の理念は「自分もいつか、人の役に立てるような人になりたい」という若者を育てることです。この理念を実現するためにコツコツと力を尽くしてしていきたいと思います。
事務局長 小宮位之