この4月まで講師を一生懸命して下さったWさんから、昨日、まとまった寄付を頂きました。
Wさんは、ご自身が経済的に苦労するご家庭に育って、県の奨学金をもらいながら勉学して大学に合格、上京しました。
そして、就職活動が終わった時から、つばめ塾に来て、毎週一生懸命に指導をして下さいました。
講師面接の時の受け答えが印象に残っています。
「どうしてこのボランティアを?」「自分も経済的に苦労して育ったので、就職が内定もらえた今、この後の期間は経済的に大変な後輩達を応援しようと思って応募しました。」
「バイトは何曜日とかありますか?」「いや、つばめ塾の曜日が決まってからバイトの曜日を決めようと思います。」
このようなやり取りに感動しました。内定が決まったら、遊びまくってもいいし、バイトしてお金貯めまくっても、誰にも文句言われないはずです。
その中でもつばめ塾の授業を最優先にしてくれ、一生懸命教えている姿を見ると、「こんないい大学生がいるなんて、世の中捨てたもんじゃないなあ」と心動かされるものです。
Wさんが大学卒業する時に、「子ども達のために、コピー機と、各部屋に時計を置いてほしい」と言っていました。
コピー機は既に購入したので、今回のご寄付で、壁時計を買おうと思います。
「自分が苦労した分、後輩を応援したい」という人材がつばめ塾の講師として在籍したことこそ、つばめ塾の誇りだと思います。
事務局長 小宮位之