土曜日の「ETV特集 本当は学びたい~貧困と向き合う学習支援の現場から~」を見ました。皆さんご覧になりましたでしょうか?
私はとても感動しました。若者に学習支援や、居場所づくりをされている団体が取り上げられていました。
つばめ塾も似たような支援を行っていますから、大いに共感した部分が二つあります。
NPO「さいたまユースサポートネット」では、国の補助金をもらっていないそうです。それは、生活保護家庭に限定せず、支援を必要としている若者に広げたいからだそうです。
私共のような若輩が言うのもなんですが、「本物」だと思いました。
もちろん、「生活保護家庭」に限定にすれば、資金が獲得しやすくなります。でもそれでは困っている若者に線を引く事になる。それはしたくないのだと思います。つばめ塾も「他の塾や家庭教師に習っていないこと」だけが条件です。生活保護家庭も、ひとり親家庭も、共働き家庭も、塾に行く費用が出せなくて困っていることには変わりありません。線を引くべきでない、本当にそう思います。
もう一つは、不登校の子に高校入試の面接練習をしてあげている時のワンシーンです。「君が中学時代に一番一生懸命やってきたことは何ですか?」「・・・・・・。」
最初は答えられないのです。でも本番ではかなり聞かれる確率が高い質問です。
つばめ塾でも生徒に面接練習しましたが、全く同じ光景でした。不登校の子に「中学時代に一番一生懸命やってきたこと」なんかないんですよ!!
もちろんその子に答え方を、色々アドバイスするんですが、つばめ塾をやっていて、ふと立ち止まる瞬間なんですね。その時が。
自分自身の中学時代の思い出は沢山あります。それに比べるとこの子はほとんどいい思い出なんかないんだ。心の中の「思い出スペース」にはほとんど何も描かれてないんだ。そう思うとつばめ塾裏の浅川の土手で夕陽を見ながらぽつんと一人で座っている気分です。
でもだからこそ、そういう子が高校合格した時はものすごく嬉しいし、頑張って学校行っていると聞いた時は「つばめ塾やって良かった!!」と嬉しいものです。まあ「無料塾冥利に尽きる」ってもんですね。
是非再放送見て下さい。
Eテレ 6月21日(土)午前0時00分~(金曜深夜)です。
事務局長 小宮でした。