日頃より八王子つばめ塾をご支援いただき、誠にありがとうございます。
このたびは、2025年度に生じた赤字と、その原因、そして今後の改善策について、理事長である私からご説明いたします。

1.赤字の状況

2025年度の決算は、約400万円の赤字となりました。

NPO法人は、得られた寄付を余すことなく事業に使うことが求められる組織であり、毎年黒字でなければならないとは考えていません。また、当塾には預貯金があるため、毎年100万円程度の赤字であれば、運営上問題はないと考えています。

しかし、400万円という赤字は、看過できない規模であり、責任を持って改善すべき問題だと受け止めています。

2.赤字に至った経緯

当塾は、2023年度決算までの5年間を対象とした、東京都による認定NPO法人の監査を受けました。認定を更新するためには、この5年間に受けた寄付金の70%以上を「事業費」として使用する必要があります。加えて、この期間に多額の遺贈寄付をいただいたこともあり、「寄付を使い切らなければ認定が取り消される」という意識が強く働いていました。

実際に都の監査では、5年間で「154万円」の未使用が指摘されました。これについては、事前に「特定資産」の仕組みを活用したことで、認定取り消しは回避しています。ただ、この経験から、寄付を計画的に事業へ活用していく方針そのものは誤っていなかったと考えています。

2024年度の終わりごろ、2025年2月に朝日新聞の全国版で当塾が紹介され、3月末までに多額のご寄付をいただきました。その結果、2024年度は黒字となりました。

しかし、この流れのまま2025年度を迎えたことで、支出を見直す意識が薄れてしまいました。4月以降は新規のご寄付者の獲得も伸び悩みましたが、事業費を使わなければという意識は続いていたため、結果として赤字幅が拡大してしまいました。

寄付に支えられるNPO法人の運営は、非常に舵取りが難しいものです。毎月の収支だけを見ていても全体像は見えにくく、努力して節約していても、一度のまとまったご寄付で状況が大きく変わることもあります。また、企業のように費用対効果を数値で測ったり、塾生が増えれば売上が伸びるといった仕組みで動いているわけではありません。こうした特性があるにもかかわらず、支出の管理を十分に行えなかったことは、間違なく私の責任です。

3.赤字を減らすための取り組み

2026年度に入ってから、これまでの支出を改めて精査しました。導入当初は効果があると考えていた月額サービスについて、実際に効果を測定したところ、十分な成果が得られていないものがありました。そのため、それらの契約を解除し、固定費の削減を進めています。

具体的には、大学生向けの学習サービス(人材育成を目的としたもの)、理事長が業務に使用していたコワーキングスペース(近年は利用機会が減っていたもの)、Adobe Creative Cloudなどのサブスクリプション型ソフトウェアなどを見直しました。

また、今年度は、いくつかの財団に助成金を申請するなどして、赤字額の削減に努めています。

4.経費を抑えながら取り組む重点施策

経費の削減を進める一方で、子どもたちのために必要な投資は続けていく方針です。

2026年7月、八王子駅南口に新たな教室を開設しました。JR八王子駅から徒歩3分という立地で、24時間365日利用できる教室を確保できたことは、大きな一歩です。賃料は月10万円以上かかるため、この開設を聞いた寄付者・支援者の方の中には、慎重な意見もあったことと思います。しかし、ビルオーナーの方から大変良い条件でのお申し出をいただき、今決断しなければ、次の機会は非常に限られると判断いたしました。

この南口教室では、平日昼間に不登校のお子さんを主な対象とした無料のフリースクールを開始しています。当塾のスローガンである「キミが学ぼうと思う時、道は常に開かれている」を実現するために、欠かせない取り組みです。

また、駅に近く利用しやすい南口教室は、無料塾の立ち上げを検討されている方々の見学の場としても適しています。7月の開所から10月末までに、すでに5名の方に見学いただきました。

5.皆さまへのお願い

当塾は、国や東京都や八王子市などの自治体の補助金を一切受けず、皆さまからの温かいご寄付によって運営しています。経費の見直しを進めながら、子どもたちに必要な学びと居場所を守り続けるため、引き続きご理解とご支援を賜りますよう、お願い申し上げます。

認定NPO法人八王子つばめ塾 理事長 小宮 位之

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