3年ぶりに、BBQ大会を開きました。
うちのBBQ大会の特長は、全額塾負担のBBQであるということです。
肉食べ放題、飲み物飲み放題です。
挙句の果てに、焼かなかったお肉、飲まなかったジュースや使わなかった調味料は最後にお持ち帰りオッケーなので、みんな喜んで持ち帰ります。
初めてBBQ大会をやると言ったとき、妻に「え?火起こしとかできるの?」と驚かれました。夫婦そろって完全なインドア派だからです。もちろん、貧困家庭に育った我が家ではBBQなどやったことは1回もありません。近所の子供会か何かでちょっと参加したことはありますが、自分でやった経験などありません。でも、「お肉を、値段や量を気にせずにたくさん食べたい!!ジュースを1杯と言わず、思い切り飲みたい!!」という希望だけは小さな頃からありまして。なので、その希望を叶えるべく、BBQ大会を企画したのです。(私は全く火起こしせず、多くの講師がやってくれました!!笑)
昨日、講師2人と買い出しに行きましたが、肉とジュースはとにかく多めに買いました。余っても、塾生・卒業生が必ず喜んで持って帰ってくれるので、無駄はありません。
幼少期、我が家ではジュースに関する規定が厳格に決まっていて、日曜日・水曜日に1杯のジュースしか飲めず、それ以外で飲むことが厳しく禁じられていました。だから中学生の時の一番の夢は、ジュースを1リットルほど、一人で飲みたい!!ということでした。友人に、「そんなことかよ!!」と大笑いされましたが(^^♪
というわけで、つばめ塾の基本方針は、「家庭の家計に一切負担をかけずに、お腹いっぱい食べ、ジュースをたくさん飲む」ということです。要は、今日はわがまま言っていいんだよ!ということです。図式は以下のとおりです。「自分がわがままを言って飲み食いすれば、家計に負担がかかり、親がますます困窮する」「自分の家が困窮しないように、少しでも負担をかけないためには、自分が我慢する」程度の差こそあれ、こういう図式のもとで暮らしているのが塾生の家庭です。そこを、今日だけは、「お金のことは一切考えずに、好きなだけ食べて飲んでいいんだよ。しかもお米とパスタのお土産付きだよ。」ということです。これは、夏合宿・冬期講習の食事代を全額負担をしていることと共通しています。もちろん、わがままさせることに否定的な意見もあるかと思いますが、それは、貧困を経験したことのない人の意見です。
今日は、現塾生・卒業生・現講師・元講師・事務局スタッフ総勢45人も来てくれました。
特に卒業生が、進学先、就職先でどうしているか、聞くことができたので、とても嬉しかったです(^^♪
塾生・卒業生に「わがまま」をさせて下さり、寄付者・支援者のみなさまには、塾生・卒業生とその保護者に代わって、深く感謝申し上げます。ご寄付は、肉と飲み物に変わって、確実に塾生のお腹に収まりました。そして、それはいずれ感謝という形で返ってくるでしょう。人は育てられたように育ちます。それは、「応援されて育った人は、いずれ人を応援する人になる」ということと同義です。
寄付者・支援者・ボランティア講師のみなさまの大きなご支援に感謝あるのみです。貧しかった13歳のころの自分に教えてあげたいです。「社会には、思い切りジュースを飲ませてくれる人がいるよ」と。
事務局長 小宮位之