中3受験生向けに実施している「冬期講習」の報告です。

1枚目の写真は、南大沢教室での講習の様子です。トヨタモビリティ東京南大沢店さまの会議室をお借りして行うことができました。本当にありがとうございます。

他は、八王子駅前教室の講習の様子です。理科、社会を中心に講義型の講習と、数人ずつのグループに分けての過去問演習を行っています。また、昼食(松屋とガスト)は、全額寄付金の中から負担して頂いています。寄付者のみなさま、本当にありがとうございます。

今日、八王子駅前教室では、講習の後に、伝統の「受験生を励ます会」を行いました。ピザを食べて来年に向けて英気を養うというものです。(忘年会とは呼びません。せっかく講習でやった勉強を忘れてもらっては困るので!!)そして、支援者のみなさまから頂いた「図書カード」を手渡しました。

今日で、1年間の全ての活動を行うことができました。すべて、ボランティア講師、寄付者、支援者のみなさまのおかげさまです。

ここで、冬期講習の感想を何人か抜粋してみたいと思います。

「ただ単に教えてもらうのではなく、自分なりに工夫して先生の言葉をくみ取って覚えることを意識できるようになった。年末の忙しい中、自分たちのために、来てくださる先生がいてよかった。」

「一緒に講習を受けている人たちが何時間も集中して話を聞いて、質問をしている姿を見ていると、私も頑張ろうと思えました。苦手な科目もこの講義で聞けて良かった。」

「最初は、解けない過去問ばかりで難しかったけど、今回の講習をとおして、かなり解けるようになった。」

「今回の講習を通して、社会の地理の問題が解けるようになって、嬉しくなりました。そうすると勉強が楽しくなって、勉強を”やらなきゃ”から”したい”と思えるようになりました。勉強が楽しくなって、自分でもびっくりしています。寄付者のみなさまには、顔も知らない私たちに寄付して頂いて、ありがとうございます。今の自分にはできないことなので、本当にすごいと思いました。高校に落ちるわけにはいかないので、必死に勉強します。」

「年末年始も気を抜かずに勉強し、高校に合格して、応援して下さったみなさんに、恩返ししたいと思います。」

これらの感想を読んで、私の思いを書きたいと思います。

一つは、ずいぶんと大きく成長したなと感じました。中2の春から面倒みている子もいますが、この頃随分と成長し、目つきがしっかりしてきた子もいます。中には、積極的に「今年のつばめ塾の冬期講習はいつからいつまでですか?」と聞いてきたりとか、「今回の模擬試験の結果なんですが、、、」とアドバイスを自分から求めてきたり。中には遅刻ばかりする子もいましたが、今ではほとんどなくなりました。

もう一つは、やはり「人と人が関わって成長することがある」ということです。勉強のわかりやすい解説なら、今はYouTubeにいくらでも載っており、無料で見ることができます。でも、つばめ塾の意義は、人が関わって、励まし、語り合いながら、「関係性の中で受験を応援している」ということです。

冬期講習の初日に私が必ず言うことがあります。「勉強をする気のないやつは、今すぐ家に帰っていい。君たちからお金をもらっているわけではないし、私の子どもでも親戚でもないんだから、勉強教える義理は何もない。でもみんなが、勉強したい、希望の高校に行きたいと言うから、それなら、頑張って教えようじゃないかという気持ちで講師はいるんだ。だから頑張って勉強しなさい。次に、クリエイトホールを借りる費用も、講習中の昼食代も、すべて寄付者の方から頂いたお金から出ている。君たちに頑張ってほしいといいう方が全国から銀行口座に振り込んでくれているんだ。僕がポケットマネーから払っているんじゃない。そしてこのアミダステーションは、お寺のご住職さまが、どうぞ使ってくださいと、電気代も負担して下さっているんだ。だから、有難いな~と思ったら、勉強しなさい。それが最大の恩返しなんだ。私はものすごく貧しい家庭に生まれ育ったから、無料塾の活動をすることは当然のことだと思っている。だから私に感謝する必要はないが、ボランティア講師のみなさんは違う。この年末の忙しい中、時間を作って、交通費まで自己負担で、こうしてわざわざ教えに来てくれているんだから、感謝して勉強するように。」

今日の授業を見てても、ボランティア講師が、本当に粘り強く勉強を教えているんですね。まあ、つばめ塾の子たちは本当に幸せだと思うんですね。多くのボランティアが、「この子が成績伸ばすために、どうしたらいいのか」と真剣に考えたり、講師同士で打ち合わせしたり。。。やったところで、一円の得にもならないのに、です。損得の勘定のない大人に出会えることって、人生でそんなにないと思うんです。(私にとって、それは少年野球のコーチを25年続けた私の父親でした。)

そしてつばめ塾で走り回っている、ふと瞬間に、私自身が、「なんて幸せな人生なんだろう、、、」としみじみ感じるんですね。
こうして年末に、私の幼少期と似たような境遇の子たちに全力を注げている。こんな幸せなことはないと毎日かみしめているんです。

そして、生徒の成長をふと瞬間に感じた時、「無料塾冥利に尽きる」って感じますね。やめたくてもやめられないわけです。

だから私は、「貧困対策」としてつばめ塾をやっているつもりは一切ありません。人材育成なんです。また、悲愴感をもって「みなさんのボランティアが必要なんです!!」と叫ぶ気も一切ありません。私自身がつばめ塾をやって、幸せになれた。だからお裾分けをしようと思っているんです。無料塾でボランティアしたら、こんなにも人生が充実し、楽しくなりますよ。みなさんもやりませんか?とよびかけているんです。「ボランティアしないなんて、もったいない(^^♪」といつも思っています。

こうして書けば書くほど、つばめ塾を応援して下さっている支援者、寄付者のみなさまへの感謝の念が湧き上がってきます。みなさまのご支援なくしては、この活動は成り立ちません。

これからも経済的に苦しいご家庭の子どもたちの応援を通して、人材育成を続けていきます。一年間ありがとうございました。
塾生、保護者に代わって、深くお礼を申し上げます。
来年も、どうぞよろしくお願いいたします。

理事長 小宮位之