昨日書きましたように、八王子つばめ塾は、みなさまのお陰様で、10周年を迎えることができました。これを記念して、10月15日(土)の夜に、「八王子つばめ塾設立10周年記念交流会」を開きます。

今年の理事会・NPO総会において、10周年記念行事をどうするか、討議がありました。その中で、「生徒、講師の同窓会的な行事」が提案され、検討しました。しかし、八王子つばめ塾は、教室数が多いので、同時期に在籍していても、生徒同士、講師同士が、全く顔を合わせたことがないケースがとても多いという問題点が指摘されました。そうすると、当日参加しても、知ってる生徒、講師がほとんどいない可能性があります。知っている人がいない同窓会ほどつまらないものはありません。そして、もう一つの意見として、つばめ塾は、生徒にとって、いい意味での「人生の踏み台、ステップ」であれば良いのだから、集まって過去を懐かしんだり、絆を確かめ合ったりする必要はないのではないか。という意見があり、理事長の私も、この二つの意見に納得しました。

それでは、この記念行事は何をすべきか。それは、つばめ塾での10年間を、これからの世の中の役に立つ機縁になることこそが、役割ではないかと考えました。そこで、つばめ塾を応援して下さっている方々と、関係のある無料塾や子ども支援の団体や人の交流の場を作ることにしました。

そこで、テーマを「10年間の化学変化を、これからの世の中のために」としました。つばめ塾はこの10年間で多くの化学変化をもたらしてきたと、私は思っています。生徒が無料で勉強できる場として、生徒が「将来に向けて頑張ろう」と思える前向きな居場所として、生徒とボランティア精神あふれる講師の出会いの場として、つばめ塾を見学してから始める無料塾の手本として、子どもたちを応援したいと願う支援者の温かい気持ちを、今支援を必要としているご家庭に届ける場として。つばめ塾がなかった10年前と比べたら、目に見える、目に見えない無数の化学変化が生まれてきたと思うのです。その化学変化を「あ~良かったね~」という単なる感想で終わらせることなく、これからの世の中のため、今、苦しい思いをしている人たちのために、生かしていくべきです。

大変幸せなことに、つばめ塾には多くの寄付者、支援者の方がいらっしゃいます。そして、他の無料塾、子ども食堂、フードバンクなど、連携団体のみなさまとも交流があります。その多くのみなさんが、新たに出会ったり、語らったりする機会になればと願っております。

ただ、それだけだともったいないので、今回は、卒業生にも数名来てもらって、塾の思い出や感想を話してもらうことになっています。

できれば、多くのみなさまにご来場いただきたいところではありますが、今は新型コロナ感染症対策をしなければなりませんので、「完全申込制」とさせて頂きます。当日、突然お越しになられても困ります。そのため、どこの会場で何時から行うかは、お申込みいただいた方のみにお伝えいたします。

今回参加いただける方は、「過去につばめ塾に寄付された方、支援物資を送って頂いた方」「過去(現在)につばめ塾でボランティア講師をされていた方」「無料塾・子ども食堂・フードバンク等の運営者・スタッフの方」に限定させて頂きます。
なお、上記の方にはなるべくご招待のメールを送りますが、寄付者の方、支援者の方、過去のボランティア講師の方は数百人に上りますので、送り切れないと思っております。もしこのHPをご覧になり、招待メールが届かない場合、takayuki.komiya@802tsubamejuku.orgまでメールをくださいませ。寄付や支援、ボランティアの履歴が確認とれましたら、折り返し招待メールを送らせて頂きます。限られたボランティアで運営しておりますため、このような対応になってしまうこと、どうかご容赦ください。

認定NPO法人八王子つばめ塾 理事長 小宮位之