今日から新年度が始まりました。
つばめ塾は、3月末から4月初めまでの1週間を切り替え期として、お休みにしているので、今日は授業がありません。
春休み、家族で出かけることなどほとんどなかったので、奮発して東京国立博物館の「ポンペイ展」を家族全員で見に行ってきました。思い起こせば、つばめ塾を設立以来、全速力で駆け抜けてきた気がします。特に息子には少し寂しい思いをさせたかもしれません。非正規雇用の私ですから、時間自体はあるんです。であれば、もう少し触れあう時間があってもいいと思うし、もし正規雇用でしっかり働いているなら、土日や長期休みにお金をかけて色んな体験をさせてもいいかと思います。が、私の場合、時間は全てつばめ塾に費やしてしまい、大して稼ぐわけでもなく、貯金が潤沢にあるわけでもありません、、、

でも、自分自身が納得いく人生を歩みたいと思っているんです。「自分さえ良ければよい、お金さえ儲ければ良い」という生き方を息子に見せたくないんです。「うちの親父は、ぎりぎりの生活をしながら、時間さえあればつばめ塾行って、ひたすらメールして、会場のカギを開けて、講習では声を枯らして社会を教えて、米を精米して宅配便で送って、無料塾を作りたいという人がいれば誰にでも教えてあげて、それしかしていないバカな親父だったなあ」と死んだ後に言われたいんです。まあこう言われたら本望ですね。

ポンペイ展を回りながら、こうして子どもと過ごせるんだから、ほんとに幸せなんだなと感じました。
「博物館なんてとんでもない。お腹の足しにならないことに、1円だって費やせない!!」という厳しいご家庭もあります。中学生、高校生の時の我が家がまさにそうでした。こうした貧しさを肌身で分かっていますから、自分自身の時間をフルに使って、脇目も振らずに進んでいることに誇りを持って、これからも無料塾を正々堂々と運営していこうと思います。

新年度に意気込んでおりますが、これも全て、ボランティア講師、支援者、寄付者のみなさまのご協力なしにはできないことです。私が理事長、事務局長として、塾を下支えしますので、みなさまどうぞつばめ塾の塾生を応援してください!!よろしくお願いいたします。

理事長兼事務局長 小宮位之