昨日の卒業遠足の記事は先に上げました。本来なら、それで終わりのはずでした。
正直、つばめ塾の業務は多岐に渡ります。事務局長として塾の生徒・講師のこと。理事長として寄付のことや広報、食料支援など。さらに、別団体にはなりますが、淵野辺つばめ塾や東京つばめ塾など他の無料塾のことまで管理をしています。
ですので遠足のことは、みなさまへの報告としてはやくHPにアップして、次の仕事に移るはずでした。
が、作成中、生徒の感想文を読み進めていて、最後の2人の文章を読んだ時、思わず泣いてしまいました。(もちろん、他の生徒も素晴らしい文章だったのですが、、、)
一部を抜粋して紹介します。
①「Kさんのおかげでとても楽しく過ごせました。形としてしっかり恩返しはできませんが、これからの高校生活をしっかり頑張っていくことが最大限の恩返しだと思っているので、これから色々頑張っていこうと思います。これからもつばめ塾の生徒の応援をよろしくお願いします!!」
②「先生や友達と一緒に回れてすごく楽しかったです。Kさんのような優しい方が、世界を良くしていくんだなと思いました。僕も困っている人を助けたり、人を楽しませる手助けができるようになりたいです。これからも困っている人たちを幸せにしてあげてください!!」
という二人の文章でした。後輩のことまでお願いしたり、世界のことまで考えたり、、、
この二人は塾ではとても静かで、私自身が「この子はどんな考えを持っているんだろう?」と思っていた子なんです。だからつばめ塾としておこなっていることがちゃんと伝わっていないのではないかと思っていたんです。でもちゃんと伝わっていたんだと確信した瞬間でした。
夏合宿、夏期講習、冬期講習で、生徒の前で必ず私が言うことがあるんです。「私がお金を出して運営しているんじゃない。毎月500円寄付して下さる方から、毎月10万円寄付して下さる大金持ちの人まで、色んな人がみんなを応援してくれているんだ。そして、1円も払ったことがないのに、ボランティアの方が交通費も自腹で教えに来てくれているんだ。もし有難いな~と思ったら勉強してください。みんなが志望校に受かってイキイキとした高校生活を送ることが、最大の恩返しなんだ。」口を酸っぱくして言っていることです。
今回の感想文では、遠足の資金を出してくれているKさまのことを書いてますが、生徒は普段色んな人から支援を頂いていることを知っています。つばめ塾を応援してくれている人の存在に気付いて、感謝しているんだなということが、今回よくわかりました。
感想文を読んで、私自身がとても温かい気持ちになりました。これを報告しないで、メールばかり送っていても、中身のない活動になってしまうと思い、連続で投稿した次第です。
つばめ塾のやっていることは、遅々たる歩みです。大海に一石を投じるほどのことしかしていません。しかしコツコツ続ける他に、つばめ塾にとって、道は存在しません。
また明日から、コツコツ種まきをしていきたいと思います。
理事長 小宮位之