2014年から八王子つばめ塾が主催している「無料塾シンポジウム」ですが、今年で6回目を迎えました。今年は、阪神つばめ学習会さまが共同主催者」になってくださいました。

今年も名古屋に関東から近畿までの10団体28名が集まり、各団体からの活動発表やディスカッションを行い、有意義な意見交換ができました。

そして、今後の方向性ですが、毎年のこの行事は「勉強会」として存続し、無料塾運営に携わる者の情報交換の場として継続することになりました。

さらに、もう一つ、クローズドな場ではなく、オープンに無料塾をPRしていく催し物を開くことになりました。来年、東京のどこかで開くつもりです。

以下は理事長としての感想です。
今回、嬉しかったことがいくつかあります。
①高校生が設立・運営する「あすのち」さんが参加してくれたことです。高校生が実際に立ち上げて無料塾を運営する姿、「無料塾をライフワークとしてずっとやっていきたい」と目を輝かせて話す姿に、私は胸が熱くなりました。なぜなら、無料塾は決して儲からないからです。無料塾をやっても経済的には何の足しにもなりません。無料塾の先輩として、「無料塾なんてやっても何の得もしないぞ」と咳ばらいをしながら偉そうに言いたくなる一方で、正社員の身分を捨てて非正規雇用をしながら取り組んでいる自分の分身を見ているようで、本当に嬉しいです。正社員を捨ててまでやる価値があると固く信じて今日まで取り組んできた身からすると、「筆舌に尽くしがたい」とはこういうことを言うのだと思いました。

②八王子つばめ塾からもお手伝いのメンバーが5人も出てくれたことです。昨年まではほとんど私1人が取り組み、当日はお茶や弁当の買い出しまですべて1人でやっていましたが、今年はボランティア講師が5人の名古屋に行ってくれて、受付から弁当の買い出しまでいろいろやってくれて、その分私は、会の運営に専念できました。本当にありがとうございました。

③東海つばめ学習会から、「無料塾一万教室計画」が発表されたことです。数を増やせばいいものではありませんが、自分がやっていることが大きなものに向かっているという充足感は大事です。私が代表、顧問を務める無料塾は7つあり、その教室を足すと、現在13教室あります。これからももっともっと民間運営型の無料塾を増やして、子どもたちのために努力していきたいと思います。

最後に、今回の大会を共同主催者の「阪神つばめ学習会」さま、会場を手配して下さった「東海つばめ学習会」さまに深く感謝いたします。そして今回の出張の経費を出すことができたのも全国の寄付者のみなさまのおかげさまです。改めて感謝いたします。

理事長 小宮位之