昨日の午後、私の母校、國學院大学経済学部の授業で講演をして参りました。(ちなみに私は文学部史学科出身です。)
「現代の企業経営」という科目で、いろんな企業の方が毎回講演に来ています。(私は非営利セクターの経営という項目で呼ばれました。)私以外の企業の方は毎年顔ぶれが変わるそうなんですが、私だけは毎年連続で呼んで頂いています。今回で4回目の講演となりました。
やはり國學院の「卒業生」ということで連続して呼んで頂くのですが、現役の大学生に無料塾のことをお話しできる機会は本当に貴重です。

今回は経済学部のみなさん向けの授業ですから、「なぜ無料でできるのか」「なぜ行政からの委託事業を受けないのか」「寄付金のみで運営することは本当に不安定なのか」 「若い人が社会貢献をする意義とは?」などを織り込みながら1時間お話させてもらい、残りの25分間が質疑応答の時間でした。500人ほどの学生さんが熱心に聞いて下さいました。みなさん真剣なまなざしで聞いてくれるのでこちらも真剣で、いつもは冗談を入れて笑わせるのですが、それもせずに、ひたすら1時間話しまくりました。私が本気で話すととても早口になるので、学生さんも大変だったと思います(笑)

また、ご担当の本田教授のご厚意で、「今日の講義で、少しでも子どもたちのために、と思った人は、ぜひ寄付してください。」と募金を呼びかけて下さいました。退出の5分ほどで多くの学生さんが寄付をしてくださいました。みなさんの厚意に本当に感謝です。みなさんの後輩世代の育成に使わせて頂きます。

また、つばめ塾を最初に國學院大學にご紹介くださった宮下雄治教授に感謝申し上げます。宮下教授は、数年前、つばめ塾をご訪問下さり、ボランティア講師の真剣な活動に賛同され、ノートのご寄付なども頂きました。初回の講義の時に推薦して下さってからのご縁です。

文学部出身で「経営や運営」に全く縁のなかった私がこうして、続けられるのも、ボランティア講師、寄付してくださる方のおかげさまです。
私は、かつてNPO運営に携わったわけでもなく、塾を経営したこともありませんでした。ただただ、「経済的に苦しいご家庭の子どもたちに、希望を持ってもらいたい。何とかして応援したい。」このことだけを毎日考えて、できる限りのことを実行してきただけです。そして、この頃は、「つばめ」として講師に戻ってきてくれる卒業生が何人もいて、「本当につばめ塾を立ち上げて良かった」と心の底から思う次第です。

これからも、「どうしたら経済的に苦しいご家庭の役に立てるか」を決して忘れず、日々努力を重ねて参りたいと思います。

特定非営利活動法人八王子つばめ塾理事長 小宮位之