4月下旬、新高校生対象の「教科書奨学金」の申し込み受付を行い、多くの高校1年生が顔を出してくれました。
この奨学金は、高校入学時の負担を少しでも軽くするために実施している返済不要の奨学金制度です。(入学時1回のみ1万円。)
教科書と副教材、問題集などを買うと、2万円前後の高校も多く、ご家庭の負担も決して楽なものではありません。生徒に聞いたところによると、「都立高校に入ったけど、入学前後で10万円もかかって、生活が厳しい」という所もあるようです。都立ですらこの状態ですから、私立高校はもっと大変ということになります。
授業料自体は無償化されていますが、入学時に一度に出る金額は決して安いものではありません。

この奨学金には厳格なルールがあって、「申込時には高校の制服を着てくる」「記念写真を講師と撮る」を満たさないといけません。
この写真をボランティア講師に送ると「あの子が〇〇高校に入って、元気に頑張ってそうだな~」と喜んでもらえるので、貴重なショットなのです。全員来るわけではないですが、この写真を1枚に加工するときほど「無料塾やっていて良かった」と思える瞬間はありません。「多くの生徒の進路を無償で応援できた!!」これほど誇らしいことはなく、これはどんなにお金を積んでも手に入れることのできない喜びです。

本来なら公開したいところですが、プライバシーがありますので、残念ながら顔はぼかしてあります。みんな笑顔で写っているんですよ。

しかしながら、「無償で応援できた」のは、多くの寄付者のみなさまが活動の資金を提供して下さったおかげさま、そして生徒1人ひとりに真剣に向き合って学習支援してくれたボランティア講師のみなさんのおかげです。
この場を借りて、生徒、保護者に代わり、お礼を申し上げたいと思います。

事務局長 小宮位之