今日は、地元八王子市にある東京薬科大学の1年生向けの授業で、講演させてもらいました。
その授業は、宮岡宏明准教授が担当されているもので、集中講義の1コマでした。
25名近くの学生さんが真剣に聞いて下さいました。

感想文の一部を紹介します。
「小宮先生の講義はすごく興味深かった。自分の家も5人兄弟でお金に困っていたが、薬
科大に入ることができたのは、祖母のおかげであり、良い家に生まれた。しかし、弟たちは塾に行けないので、地元でも広げたい。」
「今回のお話を聞いて、ボランティア塾に興味を持ったので、調べて、参加できるところを探してみたいです。」
などなど、みなさん前向きに聞いて下さったみたいです。
若い皆さんが、「少しずつ力を出し合って、みんなで助け合って生きていこう」という気持ちに少しでもなってもらったら、本当に嬉しいです。

私は映像制作の仕事をしていた時、アフリカのウガンダで少年兵士の取材をしました。さらに、パレスチナ難民の避難先であるレバノンの難民キャンプに行ったこともあります。生まれたところが違うだけで、こんなにも状況が違うのかということを肌身で感じてきました。日本でも同じです。お金を持っている家か、そうでないかで進路が随分と変わってきてしまう現実があります。
では、どうするのか。それは、自分のできることから一歩ずつ変えていくしかありません。私は無料塾を通して、子供たちに希望を持ってもらい、世界に羽ばたく人材を八王子つばめ塾から出したいと願って運営しています。30年続けるつもりで設立しましたが、5年が経過した今、あとたった25年しかないことをとても残念に思います。

つばめ塾の中では生徒の育成に尽力し、外では無料塾を全国に広げる活動を粘り強く続けて、社会を良くしていきたいと思っております。

理事長 小宮位之