衆議院議員選挙が終わり、少し時間が経ちました。
八王子つばめ塾は、NPO法人ですから、特定の政党を支持、もしくは不支持することは一切ありません。

ただ、政治への要望はあります。経済的に苦しい家庭のための施策をいち早く実施すること。これに尽きます。

10月22日の夜は、ある教室におりました。8時過ぎにある講師がスマホを見て、「当確出始めていますね。どうも与党側圧勝みたいですよ。」と言いました。次の瞬間、ある中学生が「今の政府がこのまま続くのか!!」と怒り気味に叫んだんです。
びっくりしたし、嬉しかった。今の中学生は政治に興味なんかないと思っていましたが、やはり関心はあったんだという嬉しさです。

このエピソードを紹介して今の政府を批判するつもりは全くありません。とはいえ、不満を感じている中学生がいるのも事実です。この事実は否定できませんし、私がしてもいけません。(その生徒は、母子家庭で、そのお母さんが病気がちで、本当に苦しい暮らしをしているのです。)

中学生の時の自分を思い出します。貧しい都営団地に育った私は、格差を感じて育ちました。
団地の外に出れば、高級外車が走っている。なのに我が家は年収150万円程度の貧乏暮らし。この差はどこから来るのか?と小学生の時から疑問でした。

この叫んだ中学生の気持ちが痛いほどわかります。過去の自分が全く同じだったからです。
だから、NPO法人が政治的に中立であるからと言って、この子の叫びをなかったことにはできません。

そういう意味で、与野党を超えて、貧困対策を進め、経済的に苦しくても安心して暮らせる世の中にしていただきたいと、政治には切望しています。

ただ、政府にできないことを八王子つばめ塾はやっているという自負がありますから、民間団体だからこそできることを、コツコツ積み上げていきたいと思っています。

特定非営利活動法人八王子つばめ塾理事長 小宮位之