ドラえもんと言えば、金曜日7時からと相場が決まっていますが、アニメ放映の話ではありません。
つばめ塾の冬期講習で流行っているものです。ある先生が「どこでもドラえもん日本旅行」という双六ゲームを買ってきてくれて、それを講習が終って休憩時間の午後8時半から塾が終了する9時までの間に、残っている生徒が何人かでワイワイ楽しんでいるものです。それをぼーっと見てるのが結構楽しかったりします。

つばめ塾は設立して3年4か月。設立の日に夢見たことのほとんどを達成してきました。生徒は1人から100人前後に増えました。先生は1人から70人前後に増えました。教室は「八王子市内に5~6か所に増やす」と目標を立てましたが、10月に達成しました。「無料塾のネットワークを作りたい、それで出張したい。」とぼんやりと思っていましたが、12月に、京都で「無料塾シンポジウム」を開くことができました。資金に余裕ができたら、「奨学金制度を作りたい」と思っていました。これは本当に夢のまた夢だと考えていましたが、今年の4月に大学生奨学金を、9月から塾生奨学金を創設できました。どこかでつばめ塾のPRをしたいと考えていました。6月に國學院大學経済学部の500名近い学生を前に講演をすることができました。

立ち止まってよく考えてみたら一つ一つの項目が、すごい奇跡だなと思いました。
2012年9月にあったのは、講師は私1人でした。生徒は1人でした。教室は当然1箇所でした。素人が作ったHPが存在するだけでした。講師の人脈など何もありませんでした。手持ちの資金は、私の小遣い5000円程度でした。
「志」だけがあったのです。「経済的に苦しい家庭の子どもたちの為に何とかして手を差し伸べたい。」
この奇跡は、全て私以外の人が用意してくれました。講師が自分の時間を削って来てくれました。生徒が勇気をもって、門をたたいてくれました。応援して下さる方が多くの資金を寄付して下さいました。こうしてつばめ塾は大きくなってきたのです。

ただ、一つだけ達成できていないことがありました。それは「生徒同士が仲良くなる」ということです。
第二教室は毎週同じ会場、同じメンバーなので比較的仲が良いのですが、第一、第五教室は教室が分かれていたり、メンバーが固定でないので、ほとんど話すことはなく、コミュニケーションがない状態でした。
しかし、夏期合宿を開催したことで、少しずつコミュニケーションが取れるようになってきました。今回冬期講習で講師控室を作り、こたつを設置したことで、受験生同士が話す機会が爆発的に増えました。学校のこと、進路のこと、色んな話をする姿をみて、本当に嬉しくなりました。これで当初描いていた「夢」は全て達成した、と心底思えました。さらに、「冬期講習が思ったより楽しいので、もっと長く勉強したい」という声を聞いたり、毎日朝の10時から夜9時まで頑張っている生徒を見ると、つばめ塾を作って良かったな~としみじみ思うのです。

創設時に描いた夢は、この年末ですべて達成しました。しかしこれで終わりではありません!!この3年の間に追加した夢が大きく分けて4つほどあります。ここでは発表しませんが、次の夢に向けて一歩一歩進んで行きたいと思っています。

学習につまづいたり、自分の夢を追いかけたいと思った時に、経済的に苦しいことがチャレンジを妨げることのない世の中をつくるために、2016年も頑張っていきたいと思います!!
沢山の応援、ありがとうございました。
来年もよろしくお願いします。

事務局長 小宮位之