私の息子は3人とも幼稚園育ちです。
長男は卒園して、もう小学3年生。次男が年長、三男が年少さんです。家の近所の、聖公会八王子幼稚園という小規模で面倒見のいい幼稚園で、キリスト教教育が素晴らしいです。
私自身はキリスト教徒ではありませんが、幼稚園でのお礼拝に参加すると、感動することもあります。
幼稚園ではこの時期から、ページェントという、イエス様生誕の劇の練習が始まります。
「アドベントクランツに 灯りがつくと
神の子イエスさまのお誕生が近くなる
まことの光 イエスさまのお誕生を
みんなが待っています みんなが待っています」
劇の前に園児が元気一杯歌う姿がなんとも微笑ましい光景です。
この曲を聴くといつも感激するのです。特に「みんなが待っています」の2回目の部分にです。1回目の「待っています」は、今年のクリスマスを待っている。そして2回目の「待っています」は、時空を超えて「まことの光」であるイエス様のお誕生をみんなが待っている。そんな感じがいつもするのです。救いを切望する人の思いを感じるのです。
つばめ塾で学ぶ、経済的に苦しいご家庭はどうなのでしょうか?私自身が貧困家庭に育ちましたから、切望する気持ちはよくわかります。それは「希望」と「絶望」が渾然一体となった状態です。
経済的に苦しい状態から、何とか脱したい!!切に希望しています。しかし、現実に考えてみると、どうやったらこの状態から脱することができるのか見当もつかない、そういう「絶望」の中にいる。
こういう状態です。こんな中に「光」を見いだしたい。祈るような思いで暮らしているのではないかと思うのです。私は、中学、高校とこういう気持ちで毎日を過ごしていました。
経済的に苦しい、しかも子どもは学校の勉強について行けない。こういう二重の苦しみに一すじの光や希望でありたい。イエスさまと比べる事はもちろんできるはずもないですが、人間の出来る事であれば、全力でやっていきたい。アドベントクランツに灯りがともるように、生徒の心の中に、学習支援を通して希望の灯りをつけていきたい。そういう思いで、毎日つばめ塾を運営しています。
事務局長 小宮位之