つばめ塾では、今年度、初めて「卒業文集」を作ってみたいと思い、中学3年生に書いてもらっています。
今日、ある生徒から原稿が届きました。
一部を抜粋します。
「将来は、保育士や児童養護施設の職員など教育関係の仕事がしたいです。たとえその職業の収入が悪かったとしても、何か人の役に立ったりその人達の”心の支え”となれるならそれでいいと思える大人になりたい。そして信頼される人になりたいです。」
読んでみてびっくりしました。なんて純粋なのでしょう。まったく私などは穴があったら入りたいくらいです。この子はもともとこういう考えを少なからず持っていたに違いありません。
ここで私は今まで大きな間違いをしていたことに気づきました。つばめ塾の理想として「いつか人の役に立つ人になりたいと思える人材を育てる」と掲げてきました。種を蒔き、育てることだと思い込んでいました。ところがもう既に生徒にはその種が秘められていたのです。ですから私たちの役割はその種が発芽し、成長するように、応援してあげることだったのです。文字通り「育てる」ことが重要で、種を蒔く事では無かったのです。
そう思った瞬間に視界が開けた気がしました。経済的に苦しい家庭に育った子達こそ、次の時代を切り開く力を持っていると確信し、その応援と手伝いを私たちはすればいいんだ!!と思いました。
(もっと色々感じたのですが、うまく文章にできないので、これくらいでやめておきます。)
いずれにしても卒業文集は作成します。
いい原稿がありましたら、抜粋して掲載します。
事務局長 小宮位之