今日、授業前に中3の女の子に将来の夢を聞いてみました。
「将来は保育士か、児童養護施設の職員になりたい。」とのことでした。「数ある職業の中で、どうしてそれになりたいの?」と聞くと、「うちは母子家庭だから、そういう施設にいる子たちの気持ちが少しはわかるかな?と思って。」との答えに、ぐっときました。

イスラム国と名乗る集団に日本人の後藤さんが殺害されたというニュースに接し、今日は朝から陰鬱な気持ちでした。八王子つばめ塾は、「いつか人の役に立つ人になりたい」という青年を育てたい、ゆくゆくはつばめ塾から世界に羽ばたく、世界の平和に貢献する人材を輩出したいという思いで始めました。もちろん、私もレバノンにあるパレスチナ難民キャンプやウガンダの少年兵士の取材などを通して、決して「簡単ではない事」は分かっています。でも誰かが取り組まなければならないと思って真剣に運営して参りました。
しかし今回のニュースで、世界の平和などほど遠い、夢の又夢ではないかと改めて感じ、酷く落ち込んでいました。「やる気」を根底から削ぐくらい衝撃的なニュースでした。

そんな時に、冒頭の答えをもらって、一筋の光が見えてきたような気がします。生徒に救われました。
こういう志ある生徒を側面から応援できる、それこそがつばめ塾の誇りだなと思い、今日からまたコツコツと取り組んでいきたいと決意しました。

事務局長 小宮