昨日、衆議院議員選挙が行われました。つばめ塾は特定の政党や考え方を支持、もしくは不支持を表明するものではありません。
が、何のための選挙であったのか、結局疑問だけが残ります。
つばめ塾は、経済的に苦しい家庭が少しでも楽になって、子ども達が希望をもって成長出来るような社会を作り上げていくこと。この事は政治に対して求めていくつもりです。もちろん私たち自身でも挑戦していきます。
今一番課題に思うのは、児童養護施設、ひとり親家庭の「大学進学率」の低さです。
高校卒業生の50%近くが大学に進学する時代に、児童養護施設の子どもは20%以下になります。そこでは大学進学のための費用を貯める為にアルバイトが推奨され、その為に勉強時間が減るという矛盾も発生しています。
つばめ塾の中にも「将来は大学まで進学させたいが、資金を用意するのが課題」というご家庭がいくつかあります。
今回の選挙に使ったと言われる600億円を給付型奨学金に使ったらどれだけの生徒が大学に進学できるでしょうか?一人400万円支給と仮定して、1万5千人の生徒が学費を心配せずに進学することができます。
これだけ少子化の時代と言われ、生まない原因の中に「子どもが多くなれば教育費が大変」という項目がある中で、一体何に資源を投入しなければならないか、政治家はよく考えて頂きたいと思います。
政府は「子どもの貧困対策」の中に給付型奨学金の創設をすべきだと思います。
ちなみに、つばめ塾もボランティア講師になって頂くことを条件に「支給型奨学金」を創設しました。こういうものを活かしながら、子ども達が希望を持って進学できる社会を作り出していきたいと思っています。
事務局長 小宮