今日付けの日本経済新聞朝刊(全国版)に掲載されました。
ちなみに、電子版は、昨日付で記事になっています。(写真を添付しましたが、一部は読めないように加工してあります。全文読みたい方は、電子版か、朝刊をご購入くださいませ。)
正直に申しまして、日本経済新聞に載るのは感慨深いものあります。もちろん他の新聞でもいいのですが、やはり経済という部分が関係あります。
無料塾というのは、ある意味「資本主義社会」からは異質なものです。「受益者が受けとるサービスには、貨幣で支払うべき対価が必ず発生する」「良い講師を集めるには、相当の対価(給与)を用意する」簡単に言うとこういうものが常識になっています。
無料塾はあきらかにこれに反しています。受益者である塾生は、何も支払っていません。そして、対価を受け取るべき講師には、何も支払っていません。ビジネスモデルとしては、一歩目から破綻しています。
しかしながら、多くの講師、そして多くの支援者・寄付者のみなさまのおかげさまで設立10年、運営してこれました。これはすべてみなさまのおかげさまです。設立者である私が一人でできることではありません。
日本の資本主義の枠組みの中にありながらも、資本主義の原則に反して運営できていることに大きな誇りを感じています。
そして今回は、「生き方」に注目して記事を作ってもらったことも嬉しく思っています。私は常々、「無料塾を運営するという生き方」を選択したのだと思っているからです。初めて無料塾を見つけた2011年4月。経済的に苦しいご家庭のための無料塾。これを知った時の感動は、文字に表すことも、言葉に表現することもできないくらいの衝撃で、全身に雷が落ちたような感覚でした。「世の中に、こんなに素晴らしいことをしている人がいるのか、、、」私は今でもこの時の思いを大事にしているし、忘れることはありません。
私は命も家族も捨ててはいません。しかし、人生のすべてをこの無料塾の運営にかけています。趣味など何もありません。とにかくつばめ塾のことをやる時間が最高に楽しくて嬉しいのです。たまに趣味を持ったら?という人がいるんですが、とにかく時間がもったいないんです。そんな時間があったら、つばめ塾のメールを返信しています。
お金がないことから起こる両親の怒鳴りあいが聞こえる耳をふさぐ手、十分な量を食べられない食事、とにかくお金を使えない、我慢を強いられる生活。私の幼少期の経験と似たような思いをしている子たちは今この瞬間にもいます。そういう子たちに何ができるか。
私は料理をすることはできませんが、勉強を教えることはできます。
「つばめ塾の持てるすべての資源を、経済的に苦しい家庭の子どもたちへ」
こういう思いを胸に、「無料塾を運営するという生き方」を選択した自分に誇りを持って、これからも真剣に運営していこうと思います。
この記事を読まれた方におかれましては、私でなくて、どうかつばめ塾の子どもたちを応援してください(^^)/
よろしくお願いいたします(^^♪
理事長 小宮位之