緊急事態宣言が発令されている中、生活が苦しい方はますます厳しい昨今ですが、つばめ塾では、昨年に引き続き、「春の緊急食糧支援」を実施しました。
GW前に、ある団体や個人の方から、お菓子などの食料品を中心に大量の物資のご寄付を頂きました。
この物資をもとに、元々大量に保管されているお米とパスタを組み合わせ、段ボールに詰めて宅配便にて、送付いたしました。
今回の希望数は18家庭でした。(全部でお米54kg、パスタ18kg)
現在、塾生は25家庭在籍していますので、希望は72%にも上ります。例年行っている「お米プロジェクト」の希望者は塾生の半分程度ですから、厳しいご家庭が「増加」していることを実感しました。中身はお米3kg、パスタ1kg、残りは缶詰やお菓子、インスタントカレーなどです。本当はもっと沢山送りたいのですが、分配のバランスと輸送費、そして事務局の手間を考えると、これくらいに落ち着いてしまいます、、、
しかしながら、今回の発送には2人の卒業生が手伝いに来てくれました!!2時間ほどコンビニに荷物を持ち込む作業を、一生懸命にやってくれ、無事に送ることができました。
1円の得にもならないことのために、自分の時間を使って作業してくれる姿に、「この子を教えた先生方が本当に無私の精神で真剣に関わってくれた成果だなあ。」と感嘆せざるを得ません。「つばめ塾を作って良かった」としみじみ感じる瞬間です。まあ「無料塾冥利に尽きる」ってもんですね。
こうしたことも全て、物資を送って下さる支援者のみなさま、輸送費を応援して下さる寄付者のみなさまのおかげ様です。塾生・保護者に代わって深く感謝を申し上げます。
コロナ禍において、私自身も鬱々と過ごす日もあります。経済的に苦しいご家庭にとって、何がベストなのか、模索し、試行錯誤する日々です。ご家庭にとって短期的に効果的な施策と、塾生にとって中長期的に役立つことは違うと思うので、そこをどうやって企画し実施していくか。この制限がかかる時に、どこまでやれるか。悩みながら、できるだけのことはしていきたいと思っています。
私の両親は本当に貧しい生活の中で贅沢を一切せず、私を育ててくれました。父は既に亡くなっており、つい先日7回忌を迎えました。私自身が貧困家庭に育ったことを最大限に活かして、これからも子どもたちの支援を推進していきたいと思います。このことが、父への最大の親孝行になると信じて、また明日からコツコツと実行していきたいと思っております。
理事長 小宮位之