1月6日をもって、中学3年生向けの「冬期講習」7日間が終わりました。
まずもって、会場を無料でご提供下さった延立寺の松本ご住職さまに心よりお礼を申し上げます。

また、多くのボランティア講師の方にご協力頂き、無事に生徒を応援できたこと、本当に嬉しく思います。

さて、最終日に生徒に感想を書いてもらいました。その中に、学習に関することや、講師や寄付に関する感想がありましたので、ピックアップしてご紹介いたします。

「朝10時から夕方5時まで、長時間で辛かった。しかし、この体験は絶対に試験の助けになると思う」
「テストを受けることがイヤでイヤで仕方なかったけれど、冬期講習を受け終わって問題を解くことが楽しくなった」
「勉強はあまりやる気がなかったけれど、冬期講習を受けて、どの教科も解き方がわかったら、やる気がでてきて楽しく感じられるようになった」
「講師の方々は忙しいのに来てくれて、わかりやすく最後まで教えてくれたり、プリントを用意してくれたり、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。おかげで勉強が楽しいと感じられました。」
「教室を貸してくれている方やお金や食べ物を寄付してくれる方々に本当に感謝します。そして、休みの日にわざわざ来てくれた講師の皆さんの期待に応えられよう、高校合格できるように精一杯、努力して頑張ります!」
「非常に多くの方々に恩恵を受けて、自分たちがどれだけ幸せかがわかりました。」
「皆さんの優しさに感動しました。将来、皆さんのような大人になりたいと思いました。」
「これからも勉強に意識を持ちながら、取り組みたい」

まだまだあるのですが、さすがに紹介しきれないので、これくらいにしておきます。
お読み頂いたらわかりますが、これが「無料塾の底力」だと思っています。もちろん、有料塾の方が学力は伸びるかもしれません。しかし、多くの人に応援してもらい、ボランティア講師に具体的に教えてもらって、前向きになっていく。こういうことが無料塾にはあるんです。人間の「善意の力がいい影響を与える」という証左がここにあると思うのです。
家庭での生活の厳しさを感じている生徒も多いと思います。でもその中で「自分は応援されている存在なんだ」と感じる事が大切だと思っています。
中高生の時に私は「結局世の中お金じゃないか。うちみたいな貧乏人は世の中から見捨てられているんだ」と常に感じていました。でもつばめ塾の子たちにはそうでなくて、「みんなを応援している人がいるんだよ。」というメッセージを伝えたいと思うのです。そして応援された自分がいつか、困っている人がいたら、「自分にできることはないだろうか?」と考えて、どんなに小さなことでもいいので行動してもらいたいと思っています。その種まきをつばめ塾はしているのです。その種がいつ芽吹くかはわかりません。でも確実に言える事は、種を播かなければ芽が出る事は絶対にないということです。

昨日からまた通常授業が始まりました。都立の一般入試まであと40日と少し。頑張っていきたいと思います。

事務局長 小宮位之