本日、損保ジャパン日本興亜福祉財団からの助成金の贈呈式があり、林理事と出席致しました。
正式には「NPO基盤強化資金助成 首都圏贈呈式」です。

こういう贈呈式に出るのが初めてでしたので、少し緊張しました。
映像でよく見る新宿の「損保ジャパン日本興亜ビル」。初めて入りました。最上階の43階が会場でしたが、高すぎて写真に収まりません(笑)

 

 

 

 

損保ジャパン日本興亜福祉財団の二宮理事長さまより頂きました。
どういうわけか、今回の12団体を代表して、私がお礼の挨拶をすることになり、御礼を申し上げました。
以下、要旨を記しておきます。
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みなさまこんにちは。今ご紹介に預かりました、八王子つばめ塾理事長の小宮と申します。この度は、助成金を頂きまして、本当にありがとうございます。つばめ塾に通う生徒、保護者を代表して、御礼を申しあげます。

八王子つばめ塾は、2012年の9月、生徒1人、講師私1人から始まりました。目的は、経済的に苦しいご家庭の中学生、高校生に、無料で学習支援をすることです。現在では、生徒が90名、ボランティア講師が70名、八王子市内に6教室の規模となりました。
入塾条件は3つあります。1番目に、経済的に苦しいと感じていることです。2番目に、他の有料の塾に通っていないこと。3番目に、本人が、勉強に対して、やる気があること。ですから、お金が厳しくても、やる気さえ出せばつばめ塾に通ってくることができます。

つばめ塾の名前の由来は、ボランティアで成り立っているこの巣から育った生徒が、つばめのように、またボランティアというフィールドに戻ってきてもらいたいという願いからつけられました。ですので、つばめ塾は単なる学習塾ではなくて、人材育成の場でもあるのです。今は、その種まきをしている段階です。その芽が、いつ出るかはわかりません。10年後なのか、30年後なのか。しかし一つだけ確実に言えることは、今、種を撒かなければ、将来絶対に芽は生えてこないということです。

さて、つばめ塾では、返済不要の奨学金制度を持っております。まず「塾生奨学金」と言いまして、中高生に交通費、問題集代などを出してあげています。もう一つは、大学生奨学金と言います。母子家庭、生活保護家庭、児童養護施設出身の大学生に、つばめ塾で講師をやってもらい、月2万円を支給して、学業を応援しようというものです。自分が苦しい立場にいるけれど、似たような境遇の後輩に対して、励ましながら勉強を教える。こういうサイクルを作り出したいと思っております。大学生と大学院生が1人ずつ、計2人がこの奨学金を受けており、中学生の面倒を本当によく見てくれて、心強く思っております。

ただし、これには、多くの資金が必要です。今回頂いた助成金を基に、認定NPO法人を目指し、皆様の善意がより多く集められるよう、努力をしていきたいと思っております。本日は、誠にありがとうございました。
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今日は、人身取引被害者サポートセンターライトハウスの藤原代表さまと席が隣同士でした。先年の「無料塾セミナー」でご一緒したこともあり、久しぶりにお会いできて嬉しかったです。また、居場所支援や子ども食堂の方とも色々意見交換ができて、本当に良かったです。
苦しい立場にいる方に対し、「私は関係ない」ではなくて、一緒になってみんなで応援していこうというのが大事なことだと思っております。

今回頂いた助成金を有効に使わせて頂き、次世代を担う子どもたちをこれからも応援していきます。

特定非営利活動法人八王子つばめ塾理事長 小宮位之