つばめ塾には、目立ちませんが、
「1本の鉛筆、1枚のわら半紙から明るい未来を描こう!!」
という公式フレーズがありました。これは、無料塾を作るにはお金がかからず、お金が無くても「やる気」さえあれば明るい未来が描けるはずだという信念から、創立時から4年間変えずにきました。
4年経ち、「無料塾」が広まりつつあることから、つばめ塾独自の思いをフレーズに込めることにしました。
この4年間、200人以上の生徒を受け入れ、60人近くの卒業生を送り出してきて、一番しっくりくる言葉が、
「学びたいキミとともに」です。
これは、句読点のつけ方で、意味合いが変わります。
「学びたいキミ、とともに」になると、お金がないけど、頑張って勉強したいと願う生徒に寄り添って、教えてあげるという意味合いがあります。
「学びたい、キミとともに」になると、生徒と講師は対等な立場になり、講師も学んでいくという姿勢になっていくのです。
英訳もあります。
「Together,we learn」です。
これには、この言葉の後に、toを付けて、何のために学ぶのか、目標を各自で設定できるのです。

私は、toの後に、「世界で苦しむ人たちのために」という言葉を続けたいと思っています。
映像制作の仕事をしたときに、ウガンダの少年兵士やレバノンのパレスチナ難民キャンプを取材して、世界の「苦しみ」の現状を目の当たりにしてきました。
つばめ塾を巣立つ子は、やがて、日本で活躍し、世界で活躍する人材になってほしい、いや、無料塾から輩出しなければならないという決意の表れです。
ただ教科学習をするだけなら、政府が月3万円の塾代を家庭に配ればいいわけです。でもそんなつまらないことをするために、正社員の仕事を捨ててつばめ塾を運営しているわけではありません。つばめ塾は、有料塾の廉価版でも無料版でもありません。それぞれの人生において、日本において、世界において活躍する人材を育成する「人材養成機関」です。

また明日から、生徒と一緒に学んでいきたいと思っております。

事務局長 小宮位之