この度、八王子つばめ塾では、通っている塾生に対して「奨学金」制度を開始しました。
これまで、教室に通う交通費が出せずに、日数を少なくしたり、模擬試験代が高いので受けるのをためらっていたりと、「何とかしてあげたい」と思う生徒さんがおりました。

先日、八王子市内の会社の元社長さんがつばめ塾を訪問して下さいました。その方は「あの世にお金を持っていけるわけじゃないので、経済的に困窮している家庭の子ども達のために、是非使って欲しい」と毎月の継続的な寄付を申し出て下さいました。お話を伺うと、その方は働きながら夜間高校、夜間の大学に通われ、苦労して会社を設立。さらに私が住んでいた都営団地に住んでいたこともあり、「子ども達の苦しい状況はよくわかります。是非使って下さい。」とのことでした。
温かいお言葉にとても感激しました。

また、その方以外にも、定期的に寄付して下さる方が数名いらっしゃいますので、塾生奨学金の創設を決意し、実行に移しました。内容は以下のとおりです。
①塾までの交通費を負担する。②模擬試験代を補助する。③参考書、問題集を貸与する。
④施設利用料(月額1000円)を免除する。

現在、5名の申込があります。
お金を出すということについて、賛否両論あると思いますが、貧しい家に育った私にとって、塾生の奨学金を創設することは、悲願でありました。民間の団体でこのような奨学金を創設できたことは本当に名誉なことだと思います。

この場をお借りして、今まで寄付して下さった方、現在継続して寄付して下さる方、毎週、生徒のためにボランティアで教えて下さる講師の方に深く感謝申し上げる次第です。

特定非営利活動法人八王子つばめ塾理事長 小宮位之